2015年03月03日

発達障がいってなぁに?②  発達障害って病気なの?

昨日から、発達障がいってなぁに?
っていう記事をシリーズで書いています♪

というのも・・・
子育て支援やスクールカウンセリングの仕事で
最も多いテーマが、この「発達障がい」関連のご相談だからです。

でも、・・・。
「障害」という言葉の重たさが災いして、
支援を必要とする子に、必要な支援が入らない・・・
なんていうこともあったりして、
歯がゆい気持ちになることがたびたびあります。

言葉のイメージでなんとなく理解した気になるのではなく、
その本質をしっかり理解して、
子どもの特性にあった関わりの輪が広がっていったらいいなぁと思って
書いてみることにしました。

こんにちは。
毎日、子育て奮闘中の心理カウンセラー Lee です。

というわけで、本日は、昨日の記事の続きです♪
今日は、厚生労働省の発達障害の説明ページの
説明をしてみます^^(なんだか、おこがましいですが・・・face10

☞厚生労働省のページは、コチラです。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html

こちらのページを見ると、冒頭部分には
こんな風に書かれています↓↓

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、
幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。
成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、
生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害は「先天的なハンディキャップ」ではなく、
「一生発達しない」のでもありません。
発達の仕方が通常の子どもと異なっていますが、
支援のあり方によって、それがハンディキャップとなるのかどうかが決まるといえます。
人は、家庭環境や教育環境など、様々な外的要因に影響を受けながら
一生を通して発達していく存在であり、発達障害の人も同様です。
つまり、発達障害の人にも成長とともに改善されていく課題が多くあります。
幼い頃には配慮が受けられず困難な環境の中で成長してきた発達障害の人も、
周囲からの理解と適切なサポートが得られれば、
ライフステージのどの時点にあっても改善への道は見つかるでしょう。


いや~。本当にわかりやすい説明ですね。
ここでのポイント。私としては3つあるかなと思います。
その3つとは・・・

ポイントその1  「違い」がある
「生まれつき脳の発達が通常と違う」「発達の仕方が通常の子どもと異なっています」
とありますが、まず、ここをおさえておいてほしいと思います。

障害と聞くと、何かができないとか劣っているとか、
そんな優劣イメージがわきますが、
そうではなくて、「脳の発達が違う」ことによって、「発達の仕方が違う」
というここをおさえておいてほしいと思います。

すご~くわかりやすくいえば、
同じ花でもバラとたんぽぽが違うように、
どちらがいいとか悪いとかそういうことではなくて、
「違う」のです。

そして、それによって・・・・次のポイントにつながるのですが、
それは・・・

ポイントその2  「違いによる困難」
親など支援者にとっては・・・通常の育児ではうまくいかない
子ども自身・・・生きにくさを感じる

一見見た目は同じ子どもなのに、
様々な「違い」があるために、「通常の育児」のようなかかわりでは、
「うまくいかない」ことが多かったり、
子ども自身も、みんなと同じようにみんなと同じペースで行動できないために
「生きにくさを感じる」ことが起こりやすいです。

バラとタンポポのたとえでいえば、
たんぽぽって、これからたくさん咲いていきますが、
特に手入れなんかしなくても、
たくましく咲いて育っていきますよね。

でも、バラって手入れをしっかりしないと
キレイな花咲かないですよね。

この時に、私たち、
「バラはタンポポと違って、手入れが大変で、だからダメな花だ」
って怒らないですよね・・・。

だって、バラにはバラの特性があって、
その特性に応じた手入れが必要って、それ、当たり前だから。

発達障害もこれと同じで、
関わるには、ひと手間もふた手間もかかることが多くあります。

でも、なにせ、子どもの見た目そのものでは、
この「障害」の有無が見えにくいので、
こちらがその特性になかなか気づけず、
通常の接し方でうまくいかず、
そして、そのうまくいかないことを
子どもの「意欲」(怠けているからできないのね!)
や「姿勢」(一生懸命やろうとしないからできないのだ!)
なんて叱ってしまったりして・・・
そこからいろいろな悲劇の悪循環が生じていくのですが。。。

というわけで、子育てをしていて、どうもうまくいかない・・・
そんな時は、

子どもと自分には「違い」があるかもしれない
と疑って、
今うまくいってないのは、子どもが悪いとか、
自分がいけないとかそういうことではなく・・・・

子どもにとってうまくいく方法で関われていないのかもしれない・・・
子どもにとっては、どんな風にかかわるとうまくいくのか?

そこを探るようにしてみてください。

で、最後。
ポイントその3!
 「障害」という「違い」がハンディキャップになるかどうかは、支援のあり方による!

「障害」ってきくと、一生治らない・・・
みたいな病気のようなイメージがありますが、
まず、発達障害って病気ではなく、今ご説明したように
いろいろな「違い」=「特性」がある人たちです。
で、違いはあるけれども、人間であるので、

「一生を通して発達していく存在であり、発達障害の人も同様です」

というように、ちゃ~んと成長していきます。

で、ここで、成長を促すためには、
ポイント2で申し上げたように、
子どもの「特性」にあわせたかかわりをすることが大切です。

それによって、子どもが「うまくやれる」ようにしてあげると、

「幼い頃には配慮が受けられず困難な環境の中で成長してきた発達障害の人も、
周囲からの理解と適切なサポートが得られれば、
ライフステージのどの時点にあっても改善への道は見つかるでしょう。」

ということになり、
「発達障害」という特性をもっていても、「ハンディキャップ」はない
大人になっていけるのですface02

以上をまとめますと、こんな感じ↓↓
発達障がいってなぁに?②  発達障害って病気なの?


(この図は、過去に研修をうけた時にいただいた資料を基に作成しました)

ひとまず、長くなってきましたので、
今日は、この辺まで~。

今日もよい一日を!
感謝を込めて・・・

引き続き、応援のぽちをお願いします♪
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ  にほんブログ村 子育てブログへ


PS こうやって考えていくと、「発達障害」っていう言葉でいいのかっていう
   疑問がわいてきますね。
   「違い」ということをより強調するには、
   「発達凸凹(でこぼこ)」という言い方の方がよいのではないか?
   と提唱されているお医者様もおります。
   私もその考え方に賛成です。

PS 続きの記事はコチラ!
発達障害ってなぁに?③
発達障害ってなぁに?④



同じカテゴリー(◇悩み別トピック)の記事画像
●今週の特選記事! おススメ記事 リンク集一覧^^
●お姑さんとの関係に悩んでいる時には・・?
夫婦のコミュニケーションを円滑にするコツ②
●夫婦のコミュニケーションを円滑にするコツとは!?
つい、イライラと怒鳴ってばかり・・・。おススメの3つの方法。 その1
もっと自由な発想で、子育てに向かい合ってもいいのかもしれません・・・
同じカテゴリー(◇悩み別トピック)の記事
 ●今週の特選記事! おススメ記事 リンク集一覧^^ (2018-02-24 09:41)
 ●お姑さんとの関係に悩んでいる時には・・? (2018-02-10 08:00)
 夫婦のコミュニケーションを円滑にするコツ② (2018-02-09 20:57)

Posted by 子どものミカタプロジェクト代表*子育て真っ最中 at 08:08│Comments(0)◇悩み別トピック発達障がい
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。